エネルギーの最先端は、
ローカルの山と自然にこそある

/ 更新日 / 2020.05.26

三浦秀一さん

東北芸術工科大学が誕生した時期に教育者として、また研究者として山形市に移住してきた三浦秀一さんは現在、環境問題やエネルギー問題を考えるだけでなく、再生可能エネルギーの普及に努めるアクティビストです。

「山形って、公害も環境問題もあんまりなくて、本来は一般の人がエネルギー問題を考えなくちゃいけない地域じゃないんです。だけど3.11があって、原発事故があって、エネルギーは身近な問題だとみんな気づいたんですね。

『原発と自然エネルギーを置き換えることにリアリティを持つことは難しいかもしれないけれど、山形なら都会よりは自然が多いから可能性があることは間違いないし、ヨーロッパの先進事例として実際にやれている国があるなら、自分たちもやんなきゃいけないんじゃないか』って、みんな感じはじめたんです。

みんなで学んで、自分たちの地元で何ができるか。それをみんなで考えていこう、という自然発生的な流れで勉強会をやるところから『やまがた自然エネルギーネットワーク(=やまエネ)』は生まれました。市民の人や企業の人も含めて、いろんな人と一緒に話をしながら前に進んでいこうという感じです」