特集:地域をひらこう!/髙橋 歩さん
上山市建設課エリアマネジメント推進室
地域おこし協力隊員
山形市と近隣の寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町を合わせた7市7町はひとつの大きなエリア「山形連携中枢都市圏」として互いに協調しながら、よりよい地域づくりを進めています。このシリーズでは、その山形連携中枢都市圏を形成するエリアで地域をおこす活動をされている方たちにフォーカスし、そこでどんな活動をされているのか、そこにはどんな魅力があるのか、お話を伺います。
今回ご紹介するのは、上山市で地域おこし協力隊として活動されている髙橋歩さん。群馬に生まれ育ち、東京での暮らしを経てやってきたという髙橋さんは、この上山市にどんな想いを抱き、いまどんな活動をされているのか、お聞きしました。
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髙橋さん:わたしは東京の国分寺市から移住してきました。大学院まで教育を学んできまして、将来的には地域の教育に関わっていきたいと考えていたので、地域に入っていくための第一歩として地域おこし協力隊となり、地域住民の方との関わりを持つことからはじめてみよう、と思ったのです。
いろいろある全国のまちの中から山形のこの上山市というまちに決めた理由のひとつは、これまでに何度か訪れたことがあったから。お城や温泉があって街並みも良く、歩き回るのが楽しいまちで、すぐそばにある自然と気軽に触れ合えるのもすごく良いなあという印象がありました。
実際に生活してみると、ここでの日々はとても楽しく、東京でいろいろと苦労してきた心の傷みたいなものが癒されていくことを感じます。例えば、楢下宿という地域に足を運ぶと、そこにいらっしゃるおばあちゃんたちにはとてもあたたかく迎え入れてもらってかわいがってもらっていますし、まちのフリースクールに顔を出せば、子供たちや運営者の方たちとの交流にとても心あたたまるものを感じます。たくさんの魅力に溢れたまちですが、なによりも「人のあたたかさ」が素晴らしいのではないでしょうか。
地域おこし協力隊としてのわたしのミッションのなかで特にフォーカスしているのは「移住定住支援」です。移住フェアへの参加や移住相談窓口としての対応などのほか、就労体験プログラム「カミダスケ」の企画運営に携わっています。このプログラムは関係人口の創出を目的とした就労体験事業となっておりまして、体験希望者には実際に上山市に来ていただき、まちでの仕事を体験していただきながら、観光や地域住民との交流も楽しんでいただきます。地域の事業者の皆さんからご理解やご協力をいただきつつ、移住者の目線に立ってコーディネートするのがわたしの役目かなと思っています。
この事業を継続的に行うことによって、上山市の関係人口を着実に増やしていけるはず。そこに貢献していきたいですね。
(写真:髙橋歩さん、上山市内にて)
関連リンク
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