特集:地域をひらこう!/石森香織さん

/ 更新日 / 2023.12.26

キャンプコーディネーター/地域おこし協力隊

山形市と近隣の寒河江市、上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、山辺町、中山町、河北町、西川町、朝日町、大江町、大石田町を合わせた7市7町はひとつの大きなエリア「山形連携中枢都市圏」として互いに協調しながら、よりよい地域づくりを進めています。このシリーズでは、その山形連携中枢都市圏を形成するエリアで地域をおこす活動をされている方たちにフォーカスし、そこでどんな活動をされているのか、そこにはどんな魅力があるのか、お話を伺います。

今回ご紹介するのは、尾花沢市で地域おこし協力隊として活動されている石森香織さん。ながく仙台で飲食のお仕事をされてきたという石森さんがなぜ尾花沢のサンビレッジ徳良湖オートキャンプ場にいるのか、そこでどんな活動をされているのか、お聞きしました。

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石森さん:生まれ育った新庄市を高校卒業後に離れ、ながく仙台で飲食店を営んできました。年齢を重ね、山形で暮らした時期よりも仙台暮らしの方が長くなってくると、懐かしい山形の食材を使うようになったり、山形の料理をつくるようになったりし、それがまたお客様に喜ばれるようになったりという変化が出てきて、「また山形に暮らしたい、親がいるそばで暮らしてみたい」という想いが強くなってきました。それで、山形暮らしという体験を改めてスタートさせてみるつもりで、尾花沢市の地域おこし協力隊に応募しました。

このまちの地域おこし協力隊としてのわたしの仕事は、キャンプコーディネーターとしてこのサンビレッジ徳良湖オートキャンプ場周辺を盛りあげていくことです。キャンプ好きだった父の影響で小さい頃からしょっちゅう海辺などにキャンプに行っていましたから、その経験が活かせる仕事だな、と思いました。

また、例えば、飲食業をやってきた経験も活かし、尾花沢スイカのパフェをつくってカフェで提供して、県外からキャンプに来た人たちに食べてもらう、とか。これからキャンプのインストラクターの資格を取って、ここにキャンプに来た人たちにより正確で具体的なアドバイスをしていこう、とか。そういうことをやったり、まさにこれからやっていったりしようと思っています。

全国的に有名なキャンプ場と比較してしまうといろいろと羨ましく見えてきてしまいますけど、徳良湖には徳良湖の、ここにしかないいいところがありますから、そこに気づいていくことが大切だと思います。また、徳良湖キャンプ場は今では山形で一番人気のキャンプ場と言っていいと思いますが、逆に地元の尾花沢の人があまり来ていないような印象もあるので、少しもったいない気もしています。

地元尾花沢の素材を使った新しい料理の提案であるとか、キャンパーたちの安全や楽しみのサポートの充実であるとか、地元の人たちにももっと来てもらえるための仕掛けづくりであるとか、そういったことにこれからどんどん取り組んでいきたいですね。

サンビレッジ徳良湖 オートキャンプ場 https://goshozan.net/auto-camp/

(写真)石森香織さん。サンビレッジ徳良湖オートキャンプ場そばのGooseCafeにて。