ニューヨークスタイル・ピザ
「HAVE A GOOD SLICE」

/ 更新日 / 2020.03.20

店内のショーケースには、アメリカ映画に出てくるようなダイナミックなニューヨークスタイルのピザが並ぶ。背後にはロックミュージック。大きなピザにかぶりつくと口先からチーズがのびて、具材とトマトの風味が口中に広がり、耳までおいしく食べられる。

店内は、70年代っぽいインダストリアルな雰囲気。高い天井、オイルが染み込んだコンクリートの床、むきだしの鉄骨など、元自動車整備工場の風合いを生かしたリノベーションが施されている。のどかな田んぼと山が広がる山形に、突如誕生した一箱のニューヨークといったところだろうか。

オーナーは山形市出身の小林健人さん。開業のためオープンの1年前に東京からUターンしてきた。幼い頃からアメリカ文化に強く惹かれていた、という。野球の推薦で東京の大学へ進学し、その後は家具屋で働いたり、歌手活動をしたりと、トータル9年間を東京で過ごした。地元が大好きだからいつかは山形に戻ろうと決めていたのだそうだ。

ビジネスパートナーでありシェフの金沢修平さんは、小林さんの実家から歩いて2分のところで育った幼馴染。18歳の頃から「地元でなにか一緒にやろう」と話していたという。

(つづく)

Photo:根岸功