垂水遺跡
/ 更新日 / 2020.03.20
垂水遺跡(たるみずいせき)、ご存じでしょうか。
山寺地区にあるのですが、初耳の方も多いかもしれません。
場所は立石寺よりさらに奥に進み、最上三十三観音の二番札所でもある千手院の裏手にあります。
お堂の脇を通り、裏山をひたすら登っていくと、急に景色が変わり、驚くほど幻想的な風景が姿を現します。
凝灰岩でできた白い岩肌に、蜂の巣状に穴が開いた巨石・巨岩が複雑に入り組んで並んでいるのです。そこには木製の鳥居や古峯(こぶはら)神社、稲荷神社などの小さな祠(ほこら)が点在し、えも言われぬ光景になっています。初めて行った方はまさか山形市にこんな場所があったのかと感動することでしょう。かつて慈覚大師円仁もここで修業し、インスピレーションを得て山寺を東北における天台宗の布教の拠点に定めたともいわれます。
(つづく)